関数データ解析とは何か、何のデータに適用でき、どのような分析結果をもたらすのかについて、さまざまな事例を通して解説します
本セミナーは、2024年3月27日に開催したアーカイブセミナーです。
さまざまな商品の売り上げの推移や、複数の患者に対する診断の経時変化のように、観測個体一つ一つが時間の経過等に応じて繰り返して計測値を得た形式のデータを考えます。ここではこのようなデータを経時測定データとよびます。
このようなデータはしばしば、観測時点や時点数が観測個体ごとにバラバラであるために分析が困難になるという状況が起こります。経時測定データが持つこのような問題に対処する方法の一つに、関数データ解析とよばれるものがあります。関数データ解析は、観測個体それぞれのデータを関数化することで得られる関数の集まり(関数データ)を対象とした分析方法や理論を総称したものです。
本セミナーでは、関数データ解析がどのようなもので、どのようなデータに対して適用でき、どのような分析結果をもたらすのかについて、さまざまな事例を交えながら紹介します。関数データ解析には関数主成分分析、関数時系列解析などさまざまな方法がありますが、本セミナーでは関数回帰分析に焦点をあて、そのためのモデルである関数回帰モデルとその推定法の詳細を紹介します。
さらに、Rを用いて実際のデータに対して関数回帰モデルを実装する方法についても紹介します。
本セミナーのトピックスは以下の通りです。
関数データ解析の概要:関数データ解析とは何か、関数データ解析で何ができるのかについて紹介
応用事例の紹介:さまざまな分野のデータに対する関数データ解析の応用事例を紹介
関数回帰モデルとその推定:関数回帰モデルとその推定法を、数理的に説明
関数回帰モデルの適用:実際のデータに対する関数回帰モデルの適用を、Rのコードを交えて紹介
関数回帰モデルの発展:発展的な関数回帰分析手法について、その概要を紹介
このセミナーを通じて、関数データ解析の目的や全体像について理解し、さらに関数回帰分析の実装方法を学ぶことができます。
松井 秀俊(滋賀大学 教授)
[略歴]
2023年6月 - 現在:滋賀大学, データサイエンス学部, 教授
2017年4月 - 2023年5月:滋賀大学, データサイエンス学部, 准教授
2016年10月 - 2020年3月:科学技術振興機構, 戦略的研究推進事業, 研究員
2016年4月 - 2017年3月:滋賀大学, データサイエンス教育研究センター, 准教授
2012年4月 - 2016年3月:九州大学, 大学院数理学研究院, 助教
2009年4月 - 2012年3月:株式会社ニコンシステム, 数理解析研究室, 職員(技術系)
[受賞]
2018年3月:学長賞, 滋賀大学
2017年9月:奨励論文賞, 応用統計学会
2016年5月:論文賞, 計算機統計学会
2008年9月:優秀報告賞, 統計学会連合
[主な書籍等出版物]
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