異質因果効果を考える意義から始め、柔軟な異質因果効果の推定方法について、モデリングの考え方から具体的な使い方まで解説します
本セミナーは、2024年6月14日に開催したアーカイブセミナーです。
一般に、何らかの介入によってもたらされる処置効果は、各個体(影響をうけたもの)の説明変数(属性や性質、特徴など)によって異なる可能性があります。そのような状況の例として
・ある治療を施した場合、患者の遺伝的な情報や生活習慣に応じて効き目が異なる
・ある広告を打った場合、受け手の属性によって効果が異なるといったことが考えられます。
本セミナーでは、異質効果推定の基礎事項(なぜ異質因果効果を考えるのか、頻度論的にはどのようなアルゴリズムがあるのか)について簡単な説明をしたのち、ベイズ線形回帰による推定方法やBayesian additive regression tree、Bayesian causal forest、Bayesian causal synthesisなどの柔軟な異質因果効果の推定方法について、モデリングの考え方から具体的な使い方まで解説します。
頻度論的なアプローチとベイズ的なアプローチの利点・欠点についてそれぞれ整理します。
パッケージやStanを使って異質因果効果を推定する手順を紹介し、Rを用いた適用例について扱う予定です。
異質因果効果に対するベイズ的アプローチは
などの利点があります。
異質因果効果に対するベイズ的アプローチは、その基礎事項や具体的な使い方がまとまっている日本語の書籍がほとんどありません。
本セミナーでは異質因果効果のモデリングについての考え方の理解と使い方を取得することを目指し、特にBayesian causal forestおよびBayesian causal synthesisをメインに解説をしていきます。
本セミナーでは
などについて解説します。
さらに、Rを使ったデモを通して実際の使い方や分析イメージを紹介し、「異質因果効果のベイズモデリングを理解して使える」ようになることを目指します。
菅澤 翔之助(慶應義塾大学 経済学部 准教授、株式会社Nospare 取締役CRO)
[略歴]
東京大学経済学研究科統計学コース博士課程後期課程修了
統計数理研究所特任研究員、東京大学空間情報科学研究センター 准教授を経て
現職に就任
主な研究分野はベイズ統計学 / 状態空間モデル / 時空間統計学
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