講談社刊行『ガウス過程と機械学習』著者による解説講義で確実な理解を目指します
本セミナーは、2024年7月13日に開催したアーカイブセミナーです。
本セミナーは、講談社 刊行『ガウス過程と機械学習』に沿ったセミナーです。
書籍は本講座の教科書として推奨しております。書籍は下記リンクからご購入ください。
https://www.kspub.co.jp/book/detail/1529267.html
本セミナーで扱うガウス過程回帰とは、連続的な関数の事前分布であるガウス過程を用いて回帰を行うことで、単純な関数で表現できないような分布のデータを説明する回帰曲線を描くことを可能にするテクニックです。
本セミナーでは、講談社 機械学習プロフェッショナルシリーズ『ガウス過程と機械学習』の著者2人が、ガウス過程と機械学習に関する連続講義を行います。
第1弾は「ガウス過程と機械学習の基礎」というタイトルで、大羽先生に解説いただきました。
セミナーは弊社プラットフォーム「EDRIGHT」にて公開しておりますので、本セミナーにご興味のある方はぜひご受講ください。
今回はシリーズの第2弾という位置づけで、第1弾の「ガウス過程と機械学習の基礎」に続いて、ガウス過程を実際に実問題に応用する際に生じる問題と、その解決法について学びます。
第2弾では、第1弾でガウス過程の基礎について受講済みの方、および基礎はすでに知っており、上記のような実際的な問題について学びたい方を対象にします。
ガウス過程の応用例について:
ガウス過程は、現在多くの分野の問題に幅広く適用されています。講座の導入として、ガウス過程がどのような分野で応用されているのかについて、
・機械学習の分野
・それ以外の統計学が適用されている分野
・ベイズ最適化におけるガウス過程の役割
の三つに分けて説明します。
ハイパーパラメータ最適化について:
ガウス過程は、そのままでは「学習」という概念が存在せず、通常の機械学習でいう「学習」にあたるのは、カーネル関数(複雑なデータをより扱いやすくするための変換)の学習になります。
カーネルがハイパーパラメータで記述される際、それをどう最適化するかについて説明します。これには、教科書で説明されていないMCMC法による推定も含みます。
また、カーネル関数は周波数空間にフーリエ変換することにより、それ自体をデータから学習することもできます。こうした高度な方法についても説明します。
ガウス過程の高速化について:
ガウス過程は、ナイーブに行うとデータ数をNとして、N3のオーダーの計算時間がかかる、という点が、理論の難しさに加えて実応用を妨げてきました。しかし、これは過去の話で、現在はもっと高速かつ効率的にガウス過程を用いることのできる方法が存在します。
このために、関数空間(function space)および重み空間(weight space)という概念を導入し、それぞれの場合での高速化について説明します。特に重み空間での表現を用いると、巨大なデータでも逆行列を計算することなく、高速にガウス過程回帰を行うことができます。
持橋 大地(統計数理研究所 准教授)
[略歴]
2011年4月 - 現在:統計数理研究所, 統計基盤数理研究系, 准教授
2010年 - 2010年:NTTコミュニケーション科学基礎研究所, リサーチスペシャリスト
2007年 - 2009年:NTTコミュニケーション科学基礎研究所, リサーチアソシエイト
2003年 - 2006年:ATR音声言語コミュニケーション研究所, 専任研究員
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